2017年前半の錦織選手の出場予定を見ていて驚くことがあります。※2017年の錦織選手の出場予定と日程はこちら
これまで4連覇を達成した相性抜群のアメリカのメンフィスオープン(ATP250)に出場せずに、南米アルゼンチン・オープン(ATP250)に出場すること選択したのです。
2016年の2月・3月に出場した試合
2016年2月6日~2月14日 メンフィス・オープン(アメリカ)ATP250【優勝】ハード
2016年2月22日~2月27日 メキシコ・オープン(メキシコ)ATP500【ベスト16】ハード
2016年3月7日~3月20日 BNPパリバ・オープン(米国)ATP1000【ベスト8】ハード
2016年3月22日~4月3日 マイアミ・オープン(米国)ATP1000【準優勝】ハード
2017年の2月・3月に出場予定の試合(予定です)
2017年2月13日〜2月19日 アルゼンチン・オープン(アルゼンチン)ATP250 クレー
2017年2月20日〜2月26日 リオ・オープン(ブラジル)ATP500 クレー
2017年3月06日~3月19日 BNPパリバ・オープン(米国)ATP1000 ハード
2017年3月20日~4月2日 マイアミ・オープン(米国)ATP1000 ハード
昨年、メンフィスオープン(ATP250)で4連覇と優勝するも、その次のメキシコオープン(ATP500)では好成績を残せず、2大会の獲得ポイントとしては、
・メンフィス 優勝 250ポイント
・メキシコ ベスト16 45ポイント
の合計295ポイントを獲得するに留まりました。
メキシコという高地、2大会の気温差などがメキシコオープンで思いがけない敗退になったのではと言われました(前年のメキシコでは準優勝になっていますので難しいところですが・・・)。
期待を持たれていたATP250の大会であるメンフィスでの5連覇という偉業を捨てて、ATP500であるリオオープンでのポイントを狙いにいく戦略なのではないでしょうか(錦織選手が初優勝した2013年はメンフィスはATP500の大会でした)。
もしアルゼンチン(ATP250)でベスト4に留まったとしても、例えばリオで準優勝ができれば合計で390ポイントと、昨年獲得した295ポイントを上回ります。そのくらい、ATP250と500ではポイントに差があります。
ポイント計算の例
アルゼンチン 優勝(250)+リオ ベスト4(180) = 合計430ポイント
アルゼンチン ベスト4(90)+リオ 準優勝(300) = 合計390ポイント
アルゼンチン 準優勝(150)+リオ ベスト4(180) = 合計330ポイント
他にも他の出場選手との兼ね合いやコートサーフェスなどいろいろな要因が考えられますが、今期にかける錦織選手の強い思いが伝わってくる試合選択であることは間違いなく、2017年のグランドスラム・マスターズ初優勝という偉業達成が心待ちにされます。
2017年2月22日リオオープン後に追記
2015年 メンフィス 優勝(250)+メキシコ 準優勝(250) = 合計500ポイント
2016年 メンフィス 優勝(250)+メキシコ ベスト16(45) = 合計295ポイント
2017年 アルゼンチン 準優勝(150)+リオ 初戦敗退(0) = 合計150ポイント
まさかのリオオープン初戦敗退で、無念の結果となりました。