BIG4(テニスのビッグフォー)

テニスのBIG4とは、2008年頃以降、圧倒的な強さを誇った4人のプレイヤーのことをいいます。

2015年12月時点の世界ランキング順に、
・ノバク・ジョコビッチ(28才)
・ロジャー・フェデラー(34才)
・アンディ・マレー(28才)
・ラファエル・ナダル(29才)
の4人を指します(ちなみに錦織圭は25才)。

2000年代初頭は、フェデラーが圧倒的な強さを誇り、2004年には、勝率92.5%と驚異的な強さを示し、まさに1強として君臨しました。

2005年に、19才という若さで全仏を初優勝したナダルがライバルとして台頭。2006年〜2008年と3年連続で、全仏とウインブルドンの2大会は、フェデラーとナダルが激突する同じカードとなるなど、2強時代を迎えました。

2008年、ジョコビッチが全豪でグランドスラム初優勝を果たし、マレーも台頭。はじめて、BIG4が、世界ランク1位〜4位を独占し、BIG4時代が幕を明けました。

2011年、2012年のグランドスラムの決勝戦はすべて、BIG4が独占しました。2012年は、BIG4の4人が、それぞれグランドスラムの優勝者を分け合いました。
・ノバク・ジョコビッチ→全豪(相手:ナダル)
・ラファエル・ナダル→全仏(相手:ジョコビッチ)
・ロジャー・フェデラー→ウインブルドン(相手:ジョコビッチ)
・アンディ・マレー→全米(相手:ジョコビッチ)

2013年も、フェデラー以外の3人でグランドスラムの優勝を独占しました。

2014年になってBIG4を脅かす存在が現れます。全豪で、スタン・ワウリンカが優勝し、実に4年半ぶりにBIG4以外の選手がグランドスラムを制しました。同年の全米も、マリン・チリッチと錦織圭の決勝戦となりました。

2015年、成長著しい次世代が、勢力図を塗り替えるかと期待された一方で、BIG4の筆頭、ノバク・ジョコビッチが強さを誇る結果となりました。

全豪・全英・全仏と3つのグランドスラムを制覇し、全仏は、スタン・ワウリンカに敗れ準優勝で、1969年のロッド・レーバー(豪)以来となる年間グランドスラム達成の偉業を惜しくも逃したものの、年間の勝率93%と圧勝し、2004年のフェデラー一強時代を彷彿とさせる強さを誇示しました。

2016年も、ジョコビッチが全豪、全仏を制し、悲願の生涯グランドスラムを達成するなど、怪我に苦しくナダルやフェデラーを尻目に、抜きん出た存在となっていました。このまま2016年もジョコビッチ圧勝の年かと思われましたが、後半は、マレーが好調。ウインブルドンで2度目の優勝を果たし、リオ五輪でも金メダルに輝くなど、ジョコビッチが2014年7月から2年以上守り続けていたランキング1位を奪取しました。

2016年の全米オープンは、スタン・ワウリンカがマレーを破り、3度目のグランドスラム制覇。2017年の混戦が予感されます。

2017年最初の全豪オープンは、ケガからの復活を遂げたフェデラーが優勝。マスターズでは、ナダルとの決勝戦を演じるなど、初戦敗退など調子を落とすマレーやジョコビッチの2巨頭に対して、レジェンド2人の強さが戻ってきた幕開けとなりました。全仏、全英をレジェンドが制するのか、やはり2巨頭が制するのか、はたまた新生が現れるのか、楽しみな2017年を迎えています。

英語:Big4
読み:ビッグフォー
別名:

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